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    2017.03.19 Sunday/ -/ / -/ -/ -/ -/ by スポンサードリンク

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める

著者は、世界で始めて、大腸内視鏡を使うことでポリープを切除することに成功した胃腸内視鏡外科医。内視鏡でこれまでに30万人以上の胃腸を診てきた結果に基づいて書かれた本だ。その膨大な臨床結果から「健康な人の胃腸は美しく、不健康な人の胃腸は美しくない」という。人に人相があるように胃腸にもそれぞれの「胃相、腸相」があり、「胃相、腸相」にもっとも大きな影響を与えるのは、食歴と生活習慣だという。

著者がたどり着いた「健康で長生きする方法」は、マクロビオティックや少食・断食の甲田医学を内視鏡による臨床の立場から裏付ける形になっている。その意味でも非常に興味深く読んだ。

たとえば動物食は腸相を悪くするという。肉食が腸相を悪くする最大の理由は、植物繊維が少なく、脂肪やコレステロールを大量に含んでいるためだ。肉食を続けると腸壁がどんどんかたく厚くなるが、これは食物繊維がないために便の量が少なくなり、それを排出するため必要以上に蠕動しなければならないからだという。過剰な蠕動運動で腸壁を構成する筋肉が鍛えられ、厚く大きくなってしまうのだ。

腸壁が厚くなると、内腔は狭くなり、腸の内圧は高くなる。すると中から外に向かって粘膜が押し出されるという現象が起きる。この現象は「憩室」と呼ばれるポケット状のくぼみを作る。

その結果、腸に長く滞在する「停滞便(宿便)」がたまる。停滞便は腸壁にこびりつくようにたまるが、そこに憩室があれば、そのくぼみに停滞便が入り込み、さらに排泄されにくくなる。停滞便は毒素を発生し、細胞にポリープを作り出す。

以上は、過剰な肉食が体によくない理由を語り、さらに宿便とは何かを語っている。甲田氏の本を読んでも宿便とは何かがいまひとつ分かりにくかったが、上の説明では少なくとも憩室のくぼみに滞留する便という意味では明白である。

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週末断食―空腹から見えてくる「空」の思想

著者は、『日本多神教の風土』などの著書のある比較宗教学者である。たまたま一日半ほど断食してみたら気分が変わったことがきっかけで週末断食を始めたという。若き日に年末年始の接心(座禅)で、一日二食の最低限の食事、3時間の睡眠で8日間を過ごしたあと、試みに長い石段を全速力で三往復したが、息ひとつ切れなかった。食べなくとも、いや食べない方がからだはリズムカルに快適に動く、という体験をした。そんな体験も週末断食へのきっかけになったらしい。ただし、毎週やっているわけではないし、本格的な10日間断食などにも挑戦していないから、自分の体験を掘り下げていくという本ではない。その点は期待はずれだった。

しかし、比較宗教学者としてのフィールド・ワークは豊富で、その体験的な取材などを基にして書かれた千日回峰行者の記録や山岳修行者の記録は参考になった。

回峰行者は、一日に40キロ、最長で84キロも山を駆け巡る回峰中も、一日の食事はわずか千五百キロカロリー。内容は、塩茹でのジャガイモ2個、ごま和え豆腐半丁、熱盛りうどん少々。これだけである。便は、3日に一回ぐらい、ウサギのウンチみたいなのがポロリと出るだけだという。これであの超人的な修行をやり遂げるのである。現代栄養学がいかにでたらめかが、実によく分かる。回峰行者は、食べたものを100パーセント近くエネルギー化しているのだ。私たちが日ごろ、あれだけ多くのものを食べるのは、排泄と体に余分なものや毒素を溜め込むためだけに、なのかも知れない。

ガンジーが、しばしば断食を行ったことはよく知られている。著者は自らが断食を行うようになって、ガンジーの『自伝』の読み方が変わったという。私も『自伝』をぜひ読みたいと思った。ガンジーは自伝のなかで、断食は自己抑制という目的に達する手段の一つだが、それがすべてではないと述べながらも「肉体の断食に精神の断食がともなわないとしたら、それは虚偽と不幸に終わることになる」といった。精神の断食は欲望を絶つことである。著者が断食をしている実感からも、肉体の断食と精神の断食は、確実に一体だという。

また著者は、断食によって自分の身体に空間のようなものと感じ、その内面に意識がそそがれたとき、物は少ないより多いほうがよいとか、遅いより早いほうがよいというような価値観がうすれてしまうという。この「空間のようなもの」という感じは、私にはよく分からない。しかし、少なくとも断食が私の求道の精神を刺激することは確かなようだ。

ガンジーは、「わたしの断食はたとえば、目と同じくらいにわたしには必要なのです。目が外の世界にたいするように、断食は内なる世界にたいするものなのです」といったという。たしかに断食は一人の人間の日常生活におけるものの見方、とらえかたを、少しづつ変える力をもっているようだ。私も一日断食をはじめて確実に変わったといえる。

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久司道夫のマクロビオティック 入門編

久司道夫のマクロビオティック 入門編 (Kushi macro series)

かつて気功関係の合宿に参加したときに一週間マクロビオティックの献立を体験した(通して4度ほど体験した)。精神世界関係の雑誌でときたま特集している記事を眺めたことがあった。しかし、マクロビオティック関係の単独の本で勉強するのは『世界が認めた和食の知恵』がはじめてだった。

続けてこの本を読んだ。ごく平易に書かれた入門書である。 『世界が認めた和食の知恵』で久司道夫のアメリカでの苦労や普及活動を知ったが、この本でアメリカでの普及度がこれほどまでであることを知って驚いた。もう15年も前、ALT(アシスタント・ラングウィッジ・ティーチャー)のアメリカ人青年に、牛乳があまりに体によくないと意見を聞いたが、今考えるとこれは、アメリカでのマクロビオティックの普及を物語っていたと推測できる。

1977年にアメリカでマクバガン・レポートが発表され、アメリカ人の食事目標がしめされた。委員会のリーダーであるマクバガンや原案をまとめた科学者・ヘグスティッド博士は、久司らと何度も話し合って、マクロビオティックに沿った食事目標を作ったのである。このときからアメリカ社会の食生活は大きく変わったという。ところが、そのレポートの普及版に当たるものが作られたとき、食肉業界や酪農業界から圧力がかかって、「肉、卵、牛乳、乳製品は特に必要ない」とするマクロビオティックの考え方は、トーンダウンさせられたらしい。

玄米中心の菜食という点でマクロビオティックは、甲田療法や西式健康法と大筋で一致している。もちろんマクロビオティックは、断食や朝食抜きは主張しない。しかし、マクロビオティックも基本的に非常に少食になるので、少食という点では共通している。久司らが考える大体の一日必要カロリーは1800だという。もちろん個人差があると断ってはいるが。 マクロビオティックの標準食は、分量の40%〜50%を玄米などの穀類で、5〜10%を味噌汁などのスープで、20〜30%を煮たり炒めたりした野菜で、さらに5〜10%を豆類や海藻類でというものである。週に数回は、魚介類や果物を加えてよいとされる。月に数回は、肉類やケーキ、コーヒーなどもよいだろうとされる。 自分自身の食事内容をこれに近づけるには、もう少し努力が必要だが、少しでも近づけるようにしたいと思う。

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すべては宇宙の采配

著者が、無農薬・無肥料でリンゴ栽培を成功させるまでの苦しみとその後の劇的な展開が興味尽きない。

自分のやり方でまったく成果がでず、収入もなく追い詰められて自殺を決意するところまでいく。ロープをもって岩木山に登っていき、ある木にロープをひっかけようとするがうまくとまらない。飛んでいったロープを取りにいくと、ちょうどロープが落ちたところに野生のリンゴが3本あった。その根元がふかふかで、ほのかな土の香りがした。自分のリンゴ畑の固い土との差に驚く。「そうだ、畑の土を自然な状態にすればよいのだ」と、家に戻った。それ以来、農薬のかわりのにんにくや牛乳もまかず、下草も生えるにまかせた。すると多種多様な雑草が生え、野うさぎ、野ねずみ、テン、イタチがやってくるようになり、害虫の蛾を食べるカエルも大発生した。大ミミズも増えて土を豊かにし、野生の王国の食物連鎖が始まったのだ。そして、自殺を思って入った山で偶然見つけた野生のリンゴの木(実際はリンゴではなかったようだ)の下のふかふかの土と同じになり、ついに無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功するのだ。

福岡正信の『自然農法 わら一本の革命』を読んだことが、彼のその後の人生を変える。著者の農法も自然農法の一種といってよいかも知れないが、福岡正信の農法と違い、一切を自然に任せてしまうわけではない。ともあれ、リンゴの果樹園に、自然のバランスを取り戻すことで無農薬・無肥料のリンゴ栽培ができるようになったという事実に強く引かれる。人為によって分断されない自然の連鎖の中に真の豊かさがある。

この本には他に、著者のUFO体験や臨死体験などがストレートに語られている。少し無防備に語りすぎるのではないかと心配になるほどだが、そのバカ正直さこそがこの人の魅力なのであろう。著者の体験が面白いのは、たとえばUFO体験で一緒だった人が、その後テレビ番組に出ているのを見て、自分の共通の体験を語るなど、なにかしらの裏づけになるような体験が続くことだ。それでも信じられない人は多いだろうが。

いずれにせよ、私の中の自然農法への昔からの関心をよみがえらせてくれた本だ。

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朝食抜き!ときどき断食!

◆『朝食抜き!ときどき断食!―免疫力・自然治癒力健康法 (講談社プラスアルファ新書) 

なぜ朝食抜きの小食が人間の生理にかなった素晴らしい健康法であるのかが、たいへん分かりやすく紹介されている。この著者も朝抜きの小食と同時に一日断食を取り入れることの相乗効果を強く訴えている。これもまた、根拠の薄い現代栄養学や対症療法にすぎない現代医学への痛烈な批判になっている。しかも長年の実践とその成果をもとにした説得力のある批判だ。

先に紹介した甲田光雄氏の実践と細部の主張において若干の違いはあるが、基本はほとんど違わない。それもそのはずで、ともに西式健康法(西医学健康法)を実践する代表的な医師だからだ。私は、この方面のことはほとんど知らなかったのだが、甲田氏の本をきっかけに西式健康法のことを知り、西式健康法の伝統を受け継ぐ何人かの医師たちがいることを知ることができて本当によかったと思う。こうした医学的な実践は、点数主義による現代の医療制度のなかでは、利益を無視した奉仕的な精神で行わざるを得ない。甲田氏や渡辺氏は、そういう貴重な医師たちなのだろう。

以下、この本にしたがってなぜ朝食抜きが優れているのか、箇条書きにしてみよう。

 孱影の活力は朝食によって作られる」のではない。
前日の夕食でとって食べ物は、眠っている間に消化吸収される。余分なエネルギーは脂肪になる。予備エネルギーとなった脂肪が肥満の原因となる。前日に普通に夕食をとっていれば、体はエネルギーに満ち溢れている。朝食を抜いたくらいでエネルギー不足に陥ることはなく、むしろ栄養過多の現代人には、朝食を抜くくらいの方が肥満予防になる。

私も、朝はほとんど食べないと同じだし、一日断食のときは、水かお茶くらいしか飲まないが、エネルギー不足になったとか、頭がボーっとしたとかは全くない。むしろ体が軽く爽快だ。たぶん、普段朝食を食べる人が急に抜くとボーっとしたりするのだろう。

以下、一日何項目になるか分からないが数日にわたって朝食抜きの根拠を紹介しよう。

 孱影の活力は朝食によって作られる」のではない。(その理由すでに説明した。)

朝食を抜いても脳は充分に働く。
これもよく言われる反論だ。脳のエネルギー源はブドウ糖で、脳はそれを貯蔵することはできないから、ブドウ糖に変換される炭水化物や糖分を補給しないと脳が活性化しないとされるのだ。しかし人間は、糖が不足しても、肝臓は筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保つから、血液中の糖が不足して脳に栄養がいかないことはまずありえないという。

D抜きの方が宿便がたまらない。
起きてすぐの体は、前日までの余分な脂肪や栄養素を消費する「排泄モード」になっているから、食べるより排泄を優先する方が生理にかなっているのだそうだ。午前中に食べ物が入ってくると、排泄と同時に消化吸収もしなければならず、内臓の負担が増す。そのため排泄がおろそかになった腸には消化しきれない宿便がたまり、それが様々な病気の原因になる(リュウマチや神経痛すら宿便の毒素に関係すると言われる)。朝食を抜けば、空腹時に腸を動かすモチリンというホルモンが分泌され、腸が収縮し、便が出やすくなる。

☆私の体験から
△砲弔い討蓮∋笋盞亳嚇にその通りだと思う。朝食を抜いたから頭の働きが鈍ったと感じたことはない。ボーっとしたこともない。むしろ消化に血液を奪われない分、頭はさえるはずだ。胃が休まってすっきりと爽快な気分で、仕事にのぞめる。むしろ脳はクリアな感じだ。

つ食で自律神経が乱れる。
朝は眠りから目覚め、活動を開始するので交感神経が働く。食事に関係するのは逆に副交感神経なので、朝食をとると緊張がゆるみ、鼓動数、血圧などが低下する。一日の活動に向けて交感神経が高まっているところで、朝食により体は逆の動きを強いられる。体のリズムが混乱し、強いストレスとなる。

ツ食後の胃は血液不足になる。
朝食をとると血液の流れにも問題が生じる。朝は通勤そのほかの運動で筋肉は相当の血液を必要とする。朝食をとると血液は胃に集中しなければならないのに、実際には体を動かしているので、胃は少ない血液で消化をしなければならず、これが胃にとって相当の負担となる。血液不足にともなって胃粘膜を守る粘液の分泌が少なくなるので、消化のための胃酸やペプシンが胃壁を刺激し、胃潰瘍になりやすくなる。

☆それにしても
これだけ並べられると、そうかも知れないと思わないだろうか。それぞれの説明は理にかなっており説得力がある。しかも、著者自身が多くの実践によって朝食抜きの効果を実証している。ある村の人々を説得して朝食抜きを試させたところ、食べていたときより疲れにくいということで、朝食抜きが村全体に広まったという。そして胃腸病、高血圧、脳溢血、心臓病、神経痛などの症状が減ったという。

それにしてもわが家族も含めて、朝食抜きは体に悪いという固定観念が蔓延しているのには驚く。現代医学や栄養学の説くところがそのまま盲信されてしまい、これだけの材料を並べられても、それじゃあ試してみようか、というところまで行かないようだ。実は、わが妻や娘もそうで、ダイエットを気にしながらも朝食だけはしっかり食べている。ここでまとめたものをプリントアウトして渡そうと思っているのだが。

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週末断食―空腹から見えてくる「空」の思想

◆『週末断食―空腹から見えてくる「空」の思想

著者は、『日本多神教の風土』などの著書のある比較宗教学者である。たまたま一日半ほど断食してみたら気分が変わったことがきっかけで週末断食を始めたという。若き日に年末年始の接心(座禅)で、一日二食の最低限の食事、3時間の睡眠で8日間を過ごしたあと、試みに長い石段を全速力で三往復したが、息ひとつ切れなかった。食べなくとも、いや食べない方がからだはリズムカルに快適に動く、という体験をした。そんな体験も週末断食へのきっかけになったらしい。ただし、毎週やっているわけではないし、本格的な10日間断食などにも挑戦していないから、自分の体験を掘り下げていくという本ではない。その点は期待はずれだった。

しかし、比較宗教学者としてのフィールド・ワークは豊富で、その体験的な取材などを基にして書かれた千日回峰行者の記録や山岳修行者の記録は参考になった。

回峰行者は、一日に40キロ、最長で84キロも山を駆け巡る回峰中も、一日の食事はわずか千五百キロカロリー。内容は、塩茹でのジャガイモ2個、ごま和え豆腐半丁、熱盛りうどん少々。これだけである。便は、3日に一回ぐらい、ウサギのウンチみたいなのがポロリと出るだけだという。これであの超人的な修行をやり遂げるのである。現代栄養学がいかにでたらめかが、実によく分かる。回峰行者は、食べたものを100パーセント近くエネルギー化しているのだ。私たちが日ごろ、あれだけ多くのものを食べるのは、排泄と体に余分なものや毒素を溜め込むためだけに、なのかも知れない。

ガンジーが、しばしば断食を行ったことはよく知られている。著者は自らが断食を行うようになって、ガンジーの『自伝』の読み方が変わったという。私も『自伝』をぜひ読みたいと思った。ガンジーは自伝のなかで、断食は自己抑制という目的に達する手段の一つだが、それがすべてではないと述べながらも「肉体の断食に精神の断食がともなわないとしたら、それは虚偽と不幸に終わることになる」といった。精神の断食は欲望を絶つことである。著者が断食をしている実感からも、肉体の断食と精神の断食は、確実に一体だという。

また著者は、断食によって自分の身体に空間のようなものと感じ、その内面に意識がそそがれたとき、物は少ないより多いほうがよいとか、遅いより早いほうがよいというような価値観がうすれてしまうという。この「空間のようなもの」という感じは、私にはよく分からない。しかし、少なくとも断食が私の求道の精神を刺激することは確かなようだ。

ガンジーは、「わたしの断食はたとえば、目と同じくらいにわたしには必要なのです。目が外の世界にたいするように、断食は内なる世界にたいするものなのです」といったという。たしかに断食は一人の人間の日常生活におけるものの見方、とらえかたを、少しづつ変える力をもっているようだ。私も一日断食をはじめて確実に変わったといえる。

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朝食を抜くと病気は治る

◆『朝食を抜くと病気は治る―朝食抜きで病気の9割が改善すると247名の調査でわかった!

甲田氏の著作は何冊か読んだが、この本の独自性は、朝食抜き一日二食を長年実行している247名へのアンケート調査の結果を明らかにし、朝食抜きの効果を説得力をもって証明していることだ。

さらに甲田医院に来院している患者で朝食抜きを実行しはじめた39人に三ヶ月ごとにいくつかの検査を行い、朝食抜きによる変化を実証的に裏付けている。これだけデータを並べられると、もはや疑いの余地はないと思うのだが、世の常識はそれでも事実の受け入れに抵抗をしめすようだ。私の妻も娘も、ある程度の関心は示すものの、朝食抜きの完全実施までには至っていない。

今度の本で私が注目したのは、朝食抜きを実施する来院患者39名に、血液中のリンパ球と顆粒球の割合を三ヶ月ごとに調べていることだ。例の福田−安保理論では、リンパ球と顆粒球の割合が適切に保たれることで免疫力が維持され、健康が増すとされる。朝食抜きでリンパ球と顆粒球の割合にどのような変化が現れるかを見ることで、その効果を実証的に確認できるわけだ。

ストレスは主に交感神経を緊張させて、副交感神経の働きを抑制する。それによって自律神経のバランスが崩れる。白血球のうち、顆粒球が過剰に増え、リンパ球が減少して免疫力が低下した状態になるのだ。

朝食抜きを実行した患者の血液を調べると、顆粒球とリンパ球の割合が改善し、免疫力が強化されたことが明らかになった。これはきわめて重要な注目すべき調査結果だと思う。朝食抜きが、免疫力を高めることが数字の上でも実証されたのだから。

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食べ方問答―少食のすすめ

◆『食べ方問答―少食のすすめ 我が心の師に健康道の奥義を訊く!

甲田光雄氏とサンプラザ中野さんの対談だ。サンプラザ中野さんも、甲田氏にかなり心酔しているのが読んでよくわかる。私もこの本を読んで甲田療法の素晴らしさにますます強い感銘を受けた。 この本では、サンプラザ中野さんがみずからの実践を踏まえつつ甲田氏に率直に質問し、そのやりとりの中で甲田医学、甲田療法の全体像がつかめるようになっている。わかりやすく、しかもていねいに語られており、この本があれば、甲田療法をすぐに実践できる。

とくに、甲田理論に基づいて何を、どのように食べたらよいのかが、非常に詳しく具体的に語られているので、実践の上でも大いに参考になる。 甲田医学関係の本を読むのは、これが4冊目になるが、1冊ごとに新しい発見があり、教えれることが多い。現代栄養学や現代医学が、人間の体についていかに一面的な理解しかもっていないかということが、いやというほど分かる。この本ではとくに、個々の食べ物や栄養素、ビタミン等という視点から、その思いを強くした。

サンプラザ中野さんは、朝食抜きはもちろんのこと、昼食では有機栽培野菜で自ら野菜ジュースを作り、玄米を粉にひいて食べているそうだ。私はまだそこまでできないが、徐々に甲田療法が勧める玄米・生菜食に切り替えていければと思う。西式健康法の運動法も取り入れていこう。

この本で印象に残ったいくつかのことを箇条書きしてみよう。

☆甲田療法は、排便を促し、宿便をため込まないために朝食を抜くことを勧める。現代医学は、朝食は午前中のエネルギー源として必要だとするが、甲田理論では、朝食抜きでも体はエネルギーを作り出すとされる。脳は、ブドウ糖だけをエネルギー源とするが、断食などをすると50パーセントはケトン体のβ―ヒドロキシ酪酸をエネルギーとして使い、ブドウ糖は30パーセントにすぎないという。ケトン体は、脂肪が分解されてできる物質である。つまり、断食をすると、体内の糖分が尽きるので、脳は体内に蓄えられた脂肪をエネルギー源として使用するようになる。しかもケトン体は、脳にα波を増やし、脳下垂体からはβ―エンドルフィンとう快感物質の分泌を増やす。つまり、心はさわやかになり、平穏になって、とてもリラックした状態になるのである。

☆健康のための食の真髄は、いかに省くかにある。玄米と黒パン、野菜、豆、海藻、ゴマ、小魚だけを食べていれば、栄養は充分足りて他は何もいらない。たんぱく質は豆と小魚を食べれば充分。ほかに生水と柿の葉茶、塩少々で健康が増進し、病気になりにくい体になる。玄米菜食の小食療法を実行すれば、栄養補助食品は必要ない。小食にするほど、質のよい食品をとることが重要になる。

☆ビタミンCは、鉄やカルシウムの吸収をよくするし、脳の機能もよくする。抗酸化作用があるし、免疫力もあげる。柿の葉茶など天然のビタミンCの方が体内に長く残りやすい。たくさんの薬草茶があるが、健康茶としては、柿の葉茶がいちばんいい。

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長生きしたければ朝食は抜きなさい

長生きしたければ朝食は抜きなさい―体の不調を根本から改善する驚異の「甲田式健康法」とは (KAWADE夢新書)

甲田光雄の医療実践の本。ただし著者は医学ジャーナリスト東茂由。甲田光雄の医療理念と実践法のエッセンスを紹介する本で、たいへん読みやすい。私にとってはまたまた実に刺激の多い本だ。

小食こそが健康の原点だというのが甲田療法の根本だ。試しに、体調が悪いと思ったら、食べる量をすくなくしてみれば、それだけで体調がよくなり、血液検査の数値が改善されるという。 食生活に問題があるから、内臓の働きが低下し、老化が早く進み、髪がうすくなったり、シミができたりするのだという。食事に気をつけ小食を保っていれば、たとえ90歳になっても髪の毛は黒く豊かに、シミもあまりでない。 大食すると就寝中も食べ物を代謝するのに追われ、長時間寝ないと疲れがとれない。小食で夜食もとらなければ、就寝中に体に余分な負担がかからず、短時間で熟睡でき、目覚めもすっきりするという。 夜食をとったときと、とらなかったときとでは、朝の体調に大きな差が出る。しかも夜食をとらない生活を数日続けただけで、その後夜食をとった翌朝の体調の悪さが敏感に分かるようになるという。それだけ異状を察知する感度が鋭くなるのだ。

朝食をとらないと体に悪いというのが現代栄養学の常識のようだが、この本は、そういう現代栄養学のうそをことごとく覆していく。朝食を食べると血液は胃腸へ回され、腎臓はお留守となって、そのぶん老廃物を排泄できなり、さらには宿便をためこむことになるという。少なく食べて老廃物を完全に排泄することが大切だ。朝食はむしろ有害である。午前中は、老廃物を排泄して、胃腸を休ませるときで、その時間帯に食べると排泄にブレーキをかけるという。慣れてくると朝食を食べないほうがむしろスタミナがつくという。胃の負担が軽くなり、栄養物が効果的に吸収されるからであろう。 現代医学の「常識」が頭にこびりついてしまっている人には、なかなか受け入れがたいだろうが、この本を読めばきわめて説得力のある説であると納得できる。著者自身の長年の経験と、医者としての医療実践に裏打ちされた説だからである。 

私自身、実験したが、たった一日昼食を抜いただけで、明らかに調子よく体が軽く、爽快になった。 その後、二食どころか一日ほぼ一食を実験しはじめたが、スタミナ切れどころか、むしろ気分爽快でであった。

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マクロビオティック入門

マクロビオティック入門―食と美と健康の法則

著者は、アメリカを中心としたマクロビオティック食の普及に重要な役割を果たした人だ。私自身、玄米生菜食を中心として朝食抜きや一日断食を勧める甲田医学に関心を持ち、その一部を実践するようになって、マクロビオティックへの関心も深まった。マクロビオティックと甲田医学には多くの共通点があるが、若干の違いもある。その共通点は何か、違いは何か、という意味でも面白く読める。

肉、卵、乳製品、砂糖をやめ、穀物と野菜を主体としてい点は、マクロビオティック食と甲田療法が勧める食事とはほぼ共通だろう。大きな違いは、甲田療法では生菜食を勧めるのに対して、マクロビオティックでは、とくに生菜食を強調しているわけではないということだろうか。 この本で興味深いのは、食材の陰陽を強調し、そのバランスの大切さを説いていくることだ。ただ、何が陰で何が陽かについては、素人の私にとっては充分に説得力のあるものではなかった。このあたりがまだ素直に入り込めないところだ。しかし、食事の改善による各種病気の治癒例は、興味深く説得力がある。著者は、マクロビオティック食を世界各地で指導しており、その個々の事例がこの本に散りばめられているのだ。

マクロビオティックの考え方は、食生活を正し、血液を変え、血液を浄化することで自然治癒力を高めることである。現在の医学は、たとえばエイズに対して、ウィルスを追いかけてこれをいかに殺すかに専心するが、自然の抵抗力を増加させてウィルスの活動を抑えたり、消滅させようという発想がない。だからマクロビオティックは、近代医学の範疇にはいってこないのだという。

食物が正しくないと経穴がふさがる。脂肪分が多いと、汗腺の穴も脂肪でふさがり汗が出にくくなる。排泄が充分に出来ないと、脂肪やタンパク質の多い高エネルギーが蓄積させる。砂糖、肉、アルコール、香辛料などのエネルギーがたまり、細胞が分裂する以外に方法がなくなる。これがガンだという。 皮膚病や皮膚のアレルギーを起こす人と起こらない人とを比べると、皮膚のアレルギーを起こす人の方が、内臓にガンができる確率が五分の一と少ないという。皮膚を通して排泄作用が働くから、内部に蓄積することが少ないのだ。

排泄を重視し、血液を浄化して自然治癒力を高めるという考え方は、甲田光雄、石原結實らの考え方と共通するものである。 最後に、やはりと思ったのは、電子レンジを危険性に触れていることだ。自然界にはありえない急激なエネルギーを与えて食物を変質させるのだから、健康によいはずがないと指摘する。電子レンジだけでなく電気で料理をすることも避けたほうがよい。著者をたずねる人で、ガンでなくなった人の90パーセントが電気を使って料理をしていた。そしてガスで料理をしている人のほうが回復が速い傾向があったという。

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