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    2017.03.19 Sunday/ -/ / -/ -/ -/ -/ by スポンサードリンク

前世への冒険

前世を言い当てられるという女性に「あなたはイタリア、ルネサンス期に活躍し夭折した美貌の彫刻家デジデリオの生まれ変わりだ」と伝えられたルポ作家が、その真偽を確認しようと徹底的に調べ上げ、ついには、イタリア、ポルトガルまで飛んで その謎に迫るという内容の本だ。日本人が自分の前世についてこれほど徹底的に追求したノンフィクションがあったのとは迂闊にも知らなかった。読み出すと結局最後まで止まらなくなる。わくわくするような謎解きの面白さだ。私も、他の仕事そ っちのけで一気に読んだ。

京都在住の霊能者である主婦が語った著者・森下氏の前世、つまりデジデリオの人生は、その生まれ、同性愛者としての数奇な人生、残された作品の秘密にいたる まで細部にわたり、専門的な知識も欧米語の知識もない主婦が文献で調べあげられるような内容ではない。日本語の文献で必死になって調べても、分かるのはせいぜ い、百科事典的な生涯の記述などごく限られた情報でしかない。欧米の文献でも事情はそれほど変らないらしい。

しかし、イタリアに飛んだ森下氏が、徹底的に調べれば調べるほど、京都の女性 が見たデジデリオの人生のビジョンの正確さが裏付けられていく。そのスリリング な調査のプロセスにこの作品の面白さがある。一例を挙げると、通説では、デジデ リオの友人ロッセリーノの作とされる彫刻があった。実はその顔の部分がデジデリオの作であった決定的な証拠が、偶然に見つけたポルトガル語の文献から確かめられる。京都の女性が語っていたことが正しかったのだ。こうしたいくつかの例から、 京都の女性が見たビジョンはかなり信憑性があると、誰もが思う。

一方で読後に若干の物足りなさを感じる。確かに京都の女性が見たビジョンは、 現地でかなり確かめられていく。しかし、それが森下氏の前世だと主張しうる根拠 は何もない。森下氏が愛用するベネチアグラスの小さなガラス瓶を手に持ちながら 京都の女性が見たのは、たまたま浮かんできたデジデリオの生涯であり、森下氏の人生とは何も関係ないかも知れない。それは、ただ京都の女性の透視力が確認されたに過ぎないのではないか。そういわれても反論できない。森下氏とデジデリオに 説得力のある共通点があるわけでもなく、デジデリオゆかりの場所で、彼女が何か強烈なインパクトを受けるわけでもないのだ。

それにしても、これまで精神世界とは無縁の仕事をしてきたルポルタージュ作家が、懐疑を捨てきれぬままに霊能者の見たビジョンにしたがって徹底的に調べ上げ、 ついに通説を超えたデジデリオの真実に迫ったという事実は、高く評価されていい。

この作品は、ぜひともその続編が書かれるべきだと思った。霊能者の女性によれ ば、デジデリオと変らぬ愛を誓いあった同性愛の相手が、今日本に生まれ変わって、 彼女と同じライターの仕事をしているという。その人物については、もちろん何も 手がかりがないのだが、もしその人物との出会いが語られるならば、この作品は見事に完結するだろう。デジデリオを調査する過程で起こった数々のシンクロニシテ ィを思えば、そういう結末があっても不思議ではない。

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知られざる自己への旅

前世療法を行う精神科医と女性ジャーナリストとの共著だ。この女性ジャーナリ スト自身が前世療法を受け、いくつかの前世を体験する。そして高所恐怖症が消え、 これまで成功したためしのなかったダイエットに成功し、自己主張が自由にできる ようになるなど、前世でのトラウマを追体験するごとに、彼女自身が変化していく。

内容はとても興味深いのだが、実際にはあまり読まれなかった本のようだ。タイトルからもサブタイトル(「私の中の私を探して」)からも前世療法を扱った本だとはわかりにくい。それも読まれなかった理由のひとつかも知れない。

しかし本書は、前世療法を体験して癒された側から書かれたレポートとして貴重だ。もっとも構成は、前世療法を施した精神科医の視点からの記述と前世療法を受けた側からの記述とが交互に並べられており、これはこれで面白い試みだと思った。

共著者の女性ジャーナリスト・キャロルは、自分が体験した14の前世を振り返っている。その中で圧巻なのは、古代ローマに生きたカドレシーと呼ばれる男としての人生だ。彼は、地位や権力がほしいばかりに、自分を使う主人の要求を受け入れ、去勢された上で望みもしない同性愛的な関係を強いられた。にもかかわらず、最後には主人に裏切られる。主人は、死んだら彼に財産を残すと約束していたのに、結局は自分の息子に譲ってしまったのだ。

地位や権力を得たいばかりに去勢に応じたにもかかわらず、カドレシーは望みをかなえられなかった。自分の人生に何も残っていないと感じた彼は、性的にも欲求不満になり、残された唯一の楽しみである、食べることに集中していった。彼は生来、血が止まらない体質だったにもかかわらず、暴飲暴食で命を削っていった。そんなに太らなければもっと長く生きられたのに。

こうしてカドレシーは、主人の息子ルキオに看取られながら死んでいく。父親のことは憎んでも憎みきれなかったが、息子ルキオのことは深く愛した。カドレシー は、ルキオとの交流のなかに愛の美しさを見出した。そして、愛は憎しみを超え、 愛がすべてを解決することを学んだ。そして「もっと愛する人々と長く一緒にいたいなら、自分の肉体をもっと大切にしなければならない」ことをも学んだ。

キャロルは語る、「死の直前、ルキオに対して感じた愛のぬくもりに、私は驚きました。私は彼を置いていきたくなかった――でも、あの愛を体験したことで、自分があの人生に入った目的を達成したことを、突如として、しかも余すところなく 理解することが出来ました‥‥‥だから、次に移るべき時が来たのがわかったのです」。

キャロルにとって、このセッションのインパクトは強烈だった。過去からのメッセージがついに彼女の重い腰をあげ、やっとダイエットに本気で取り組むことになった。これまで何度挑戦しても成功しなかったダイエットにやっと成功したのである。そして、彼女のほかの人生でも何度も繰り返されたテーマがこの人生でも繰り返されていることを知った。それは、人に弄ばれ利用されながら、自己主張できない、自分のために立ち上がれないという問題であった。自己主張というテーマは、 彼女が受けた前世療法のプロセス全体の中で解決されていったようだ。

エドワード・クラインは、精神科医として前世療法を行ってきた豊かな経験から 「私たちは前世で未解決のままにしてきた問題を今回の人生で解決するよう仕向けられているのだ」と信じるに至ったという。私自身はそこまで確信できないし、読後に若干の不満が残る。それはこれまでに読んだ前世療法関係の本全体に言える感想かもしれないが、この本で特に強く感じた。

不満は、一つ一つ人生がかなり手軽に追体験され、ごくかんたんに要所のいくつかが振り返られて終わり、次々と別の人生に移っていくことだ。もしかしたら治療的な効果としてはそれで充分なのかもしれない。しかし読む側には個々の人生の重みが充分に伝わってこない。ひとつの人生をあたかも長編小説のようにじっくりと 詳細に記述したレポートなら、その人生の具体的な有様とともに真実さが伝わり、信憑性が増すのではないか。逆に、無意識的な創作であるならどこかにぼろが出やすいということだが。過去に生きたと思われるひとつの人生を、すぐれた自伝のようにその心の成長の軌跡も含めて詳述するような前世療法体験記は出ないものだろうか。もしチャンスがあるなら自分がレポートしたいくらいだが。

『輪廻転生―驚くべき現代の神話』などのJ・L・ホイットン、『前世療法―米国 精神科医が体験した輪廻転生の神秘 』などのブライアン・L. ワイス、『生きる意味の探求・退行催眠が解明した人生の仕組み』のグレン・ ウィリストン、日本では『生きがいの催眠療法―光との対話が人生を変える』の奥山輝実(飯田史彦との共著) など、この分野での実践の蓄積、その報告もかなりの量になっている。それらの研究から何が言えて、何が言えないのか。いずれにせよ私自身は、こうしたテーマにつねに心をオープンにして接していきたいと思う。
 
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すべては宇宙の采配

著者が、無農薬・無肥料でリンゴ栽培を成功させるまでの苦しみとその後の劇的な展開が興味尽きない。

自分のやり方でまったく成果がでず、収入もなく追い詰められて自殺を決意するところまでいく。ロープをもって岩木山に登っていき、ある木にロープをひっかけようとするがうまくとまらない。飛んでいったロープを取りにいくと、ちょうどロープが落ちたところに野生のリンゴが3本あった。その根元がふかふかで、ほのかな土の香りがした。自分のリンゴ畑の固い土との差に驚く。「そうだ、畑の土を自然な状態にすればよいのだ」と、家に戻った。それ以来、農薬のかわりのにんにくや牛乳もまかず、下草も生えるにまかせた。すると多種多様な雑草が生え、野うさぎ、野ねずみ、テン、イタチがやってくるようになり、害虫の蛾を食べるカエルも大発生した。大ミミズも増えて土を豊かにし、野生の王国の食物連鎖が始まったのだ。そして、自殺を思って入った山で偶然見つけた野生のリンゴの木(実際はリンゴではなかったようだ)の下のふかふかの土と同じになり、ついに無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功するのだ。

福岡正信の『自然農法 わら一本の革命』を読んだことが、彼のその後の人生を変える。著者の農法も自然農法の一種といってよいかも知れないが、福岡正信の農法と違い、一切を自然に任せてしまうわけではない。ともあれ、リンゴの果樹園に、自然のバランスを取り戻すことで無農薬・無肥料のリンゴ栽培ができるようになったという事実に強く引かれる。人為によって分断されない自然の連鎖の中に真の豊かさがある。

この本には他に、著者のUFO体験や臨死体験などがストレートに語られている。少し無防備に語りすぎるのではないかと心配になるほどだが、そのバカ正直さこそがこの人の魅力なのであろう。著者の体験が面白いのは、たとえばUFO体験で一緒だった人が、その後テレビ番組に出ているのを見て、自分の共通の体験を語るなど、なにかしらの裏づけになるような体験が続くことだ。それでも信じられない人は多いだろうが。

いずれにせよ、私の中の自然農法への昔からの関心をよみがえらせてくれた本だ。

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めざめて生き、めざめて死ぬ

この本の言葉は詩のように美しく、かつ繊細で深く、豊かに変化しながら私の心に触れてくる。著者自身が、広大無辺の世界、静謐の世界に触れる体験をもっていないと、このように豊かな言葉の数々を生み出すことはできないだろう。分厚い本だが、じっくりと読む価値がある。

「われわれは一瞬一瞬、心に浮かんでくるものと同一化し、それが浮かんでいる空間に目を向けることはめったにないため、自分の本性に気づかない。そして、蜃気楼から蜃気楼へと、瞬間的心から瞬間的心へとよろめきながら、『この欲望が私だ』『この心が私だ』『この渇望が私だ』という感覚に自分を見失っているのである。」

「‥‥すべての変化する形態がそこから発生する、あの広大無辺に意識を集中しはじめるなら、われわれは思考を超えて見るようになる。迷妄の心のたえず変化する衝動の背後に、平等観と慈しみにあふれた無執着の目で、通り過ぎる一切のものを目撃している静謐があることを理解するのである。」

個々の経験、自己を中心として縁どられ、色づけられた一切の経験、それらの限定的な経験を成り立たせる、透明な地平。顕れてくるものを顕れてくるままに受け入れる純粋な気づきの地平。その地平が、広大無辺と呼ばれ、静謐といわれるのだろう。

私は、その地平を「私の世界」として限定し、装飾することで見えなくしてしまっている。しかし、一切の限定や装飾を捨て去ったところに、なお純粋な気づきの地平が残るらしい。何となくそんな感じはする。対象化できない純粋な主観性。

意識の源、純粋な気づきの清澄な光から「私」という観念が生まれる。そして「私は私である」「私はこの思考である」という自己同一化が始じまる。しかし、「私が私であること」に根拠はない。真理の広大さの中に漂うだけの影であり、陽炎である。執着すべき根拠のないものに執着するところに私たちの無知と苦しみの原因があるのだろう.。

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生きる意味の探究

これまでに読んだ退行催眠による過去生の探求や、いわゆる「前世療法」を扱った本に比べると、実証的な姿勢がある点がよい。クライエントが語った過去生の記憶を実証的に確認した結果をある程度語っているのだ。ただ全訳ではないので、もっと実証的な部分は翻訳では省略されているかも知れない。少なくとも、いくつか挙げられた事例から判断して、実証的に確認できる事例を、著者がかなり持ってい るようだということは分かる。

一例を挙げよう。アメリカ人である女性が、アレックス・ヘンドリーという男性として19世紀後半のスコットランドに暮らしていた人生を語った。アレックスは、肉体的なハンディキャップを克服し、エディンバラ大学で医学を修めた。その生き生きとした大学生活の描写は、証明可能な二つの事実を含んでい た。

ひとつは家族がハンプシャーに住んでいたこと。もうひとつは、彼が1878年に医学校を卒業したことだった。こうした100年以上前のスコットランドの一無名人の情報を、クライエントが入手できたはずはないが、勉強のたいへんさや、家族からのプレッシャーを語る彼女の描写は真実味が溢れていたという。

著者はその後、エディンバラ大学に問い合わせて返事を受け取った。「アレクサンダー・ヘンドリー。スコットランド、バンプシャー郡カラン出身。1878年、医学士過程及び修士課程終了。」

この本でも改めて確認したのは、クライエントが過去生で死ぬ場面を語る描写が、臨死体験者の報告とほとんど同じだということだ。これは驚嘆に値する。体外離脱、上から自分の肉体を見る、愛を発散する光に包まれる等々。これも具体例を示そう。

「自分の遺体が見えます。自分の体を、見下ろしているんです。暴徒たちは、その遺体に覆いかぶさるように立っています。ひとりの男が、足で私の遺体をひっくり返して、何かぶつぶつほかの人たちに話しかけています。遺体を運び去ろうとしているんです。もう、自分の肉体にとどまりたいとは思いません。自由になったんです。そして光が‥‥‥とっても感じのいい光です。安らかな気持ちにさせてくれ ます‥‥‥恐怖も苦痛も消えました。私は自由になったんです。」

もちろんこれは退行催眠で過去生での死とそれに続く場面を思い出しているのだが、臨死体験についてある程度知る人なら誰でも、両者の驚くほどの類似性を認めるだろう。

著者は言う、「退行したクライアントがどんな宗教を信じていようと、過去生での死の体験は、みな驚くほどそっくりである。死とは移行の瞬間であり、平和と美と自由の瞬間である。着古してくたびれた衣装を脱ぎ捨てて、新しくもあり、またふるさとのように馴染みある世界へと、踏み込んでいく瞬間なのである。」

多くのクライアントが繰り返し語る死の特徴は、「身の軽さ、浮遊感、自由さ」だというが、これはまた、多くの臨死体験者が繰り返し語る特徴でもあるのだ。

臨死体験の報告と一つだけ相違する部分があるとすれば、退行催眠ではトンネル体験を語るものは、ほとんどいないらしいということだ。

それにしてもきわめて高い共通性があるのは確かで、今後しっかりとした統計的な比較研究をする必要があると思う。これほど臨死体験が知れ渡っている以上、ほとんどのクライエントはその内容を知っているだろうから、たんに共通性が高いだけでは、あまり意味をなさない。細部に渡る比較研究のなかで、この共通性が積極的な主張につながるかどうかを検討しなければならない。

クライエントが語る「中間生」、時空のない世界の描写にも、臨死体験の報告と高い共通性がある。「宇宙を満たす感触、すべての生物を包み込む感触、見えるものも見えないものも含めたすべてのものの真髄に触れる感触、あらゆる知識に同化して文化の制限を超えた真実に目覚める感触、それが、中間生である。」

悟りにも似た精神変容を遂げる臨死体験者も、同様の世界に触れた体験を語ることは臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』の読者なら、容易に理解してくれるだろう。

中間生の描写は、別項で取り上げた『魂との対話』での「魂」のあり方とも非常によく似ている。「魂」は、それ自体、時間による制限を受けず、時間の外側に存在している。「魂」の視野は広大で、その知覚はパーソナリティー(個々の人生を生きる自己)のもつ限界を超越している。パーソナリティーは、愛や明晰さ、理解、思いやりなどに自身を同調させることで「魂」に近づく。

退行催眠は、クライアントが療法家の世界観の影響を無意識に受けやすいという面があるかも知れない。そうした点に充分慎重である必要はあるが、著者が豊富な臨床例から解明した「人生の仕組み」を参考にして見る価値は充分にあると思った。人生という名の学校で、私たちは、繰り返し学び続けているのだという「仕組み」 を。    

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インド 死者の書

◆『インド死者の書』宮元啓一(すずき出版、1997年)
インド人の古代からの死についての考え方やイメージをさまざまな伝承などに触れて陳列していくような前半部分には、あまり興味をもてなかった。しかし、第三章「魂あるいは輪廻するもの」はたいへん興味深く読むことができた。

インド哲学は、一般に輪廻するものの正体をアートマンとするが、インド六派哲学の各派によって、アートマンがどういう状態になったとき輪廻から解脱するのかについて、考え方がかなり違ってくる。それぞれの派の考え方の違いをかんたんに整理して学ぶことができ、役立った。ただし、もし輪廻があるとして「輪廻する主体は何か」という問題を、自分自身の問題として思索していくうえで、これらのどれかを基盤ないし出発点とできるかというと、答えは否だろう。

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タオ―老子

『老子』の原文からかなり自由に翻訳された現代的な『老子』だ。ほとんど新たな創作といってもよい。それでいて老子の精神が直截に伝わってくる。まるで現代のグルがやさしく語りかけるような分かりやすい日本語だ。それをいっきに読み進むと、なるほど老子が伝えようとした精神とはこういうものだったのかとエッセンスが伝わってくる。老子の素晴らしさ、タオの素晴らしさに新たに出合えたような感じだ。
そして、今度じっくり原文を読んでみようという気持ちになる。実際に原文にあたると、原意をくみ取りながらもかなり大胆で自由な訳で、原文との逐語的な対応がまったくない部分も多い。それでいて、いやそれだからこそ、現代の日本人に語りかけるニューエイジャーのような老子がみごとに蘇ったと感じる、2500年の時間を隔てて。

なお、著者はベストセラー『求めない』の著者でもある。

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存在することのシンプルな感覚

トランスパーソナル心理学の代表的な理論家ケン・ウィルバーの膨大な著作のなかから、そのエッセンスを選び、テーマ毎に配列した本だ。ウィルバーの理論の核心的な部分が、ウィルバー自身の言葉で簡潔に紹介されており、ウィルバー思想へのよき入門書となるだろう。私自身、ウィルバーの思想の核心をもう一度確認するのに役立っている。

訳者も触れているように、ウィルバーの言葉は理論的な部分よりも、直接「スピリット」について語り、「スピリット」を指し示すときにもっとも輝く。本書は、そのような言葉が多く集められている。魂に直接訴えかけてくるような言葉が多いということだ。

たとえば以下は、いずれも『ワン・テイスト』からの引用だ。

「もしあなたが、この『自己』ないし『スピリット』を理解できないと感じられたら、その理解できないということに落ち着かれるとよい。それが『スピリット』なのである。」

「エゴというのは単なる事象ではなく、微妙な『努力』(何らかの目的を達成するための目標)なのであり、努力して切り捨てることはできない。それでは、あなたは一つの努力のかわりに二つの努力をもつことになってしまう。エゴそれ自体が神性の完全な顕現なのであって、それは切り捨てようとするかわりに、ただ自由のなかに安らいでいることがエゴに対処する一番良い方法である。」

この本を読んであらためて思ったことがある。魂の成長や覚醒、さらにひろく精神世界に関心のあるものにとって、ウィルバーの思想はきわめて貴重な全体的な見取り図の役割を果たしているし、これからも果たし続けるだろうと。もちろんこの見取り図をそのまま信じる必要はない。しかし、これまでここまで包括的な見取り図は存在しなかった以上、まずはこれをもって自らが旅に出ればよい。その上でもし見取り図に修正すべきところを感じだら、自分で修正すればよい。

ともあれほとんど地図らしきものがなかったところへ、きわめて広範で精度の高い地図が与えられたのだ。これまでは、こうした地図すらないところを手探りで進まなければならなかったのである。しかし、今はこの見取り図がある。その意味は、はかり知れず大きい。

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ブッタとシッタカブッタ

ぶたのブッタとシッタカブッタを主人公にした4コママンガの形をとっていて、とても親しみやすい。しかしマンガといっても、そのなかでさりげなく語られている内容は、 人の生き方についてのとてもとても深い真実に触れている。

精神世界やニューエイジ、東洋思想などに関心のある人たちにはなじみぶかい考え方かも知れないが、そんな考え方を知らない中学生や高校生にどう語るかこまってしまうこともある。このマンガは、かわいいブタと、語られる内容が不思議にマッチしていて、 変な押しつけもなくすんなり心に入ってくる。私の息子や娘(高校生と中学生)も、読めと言わないのに夢中で読んでいた。

とくに(1)の前半は、シッタカブッタの恋の悩みを中心に語られているから、中学・ 高校生たちは身につまされる話だだろう。「これ、俺のことみたいだ、私と同じね」な どと、笑ったり共感したりしながら、いつしか人生の深い真実に導かれる構成になって いる。

息子や娘だけでなく、身近な多くの人に読んでもらいたいと思った。

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ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。

読み初めて、そのシンプルな力強い主張にたちまち引き込まれてた。いやな仕事に耐える人生よりは自分がワクワクすることをすべて率先してやりつつ生きる人生の方がどんなに生き生きしていることか。

自分が興味のあるワクワクすることを夢中でやっているときの内から湧き上がるような活力は誰もが体験するだろう。

耐えて生きる人生より夢中でワクワク生きる人生の方がいいに決まっている。自然であるに決まっている。 喜びのエネルギーに満ちてやっているときの方が、いやいやながらやっているときより、物事がはるかにうまく運んでいくだろうというのも道理にかなっている。

問題は、耐える仕事から熱中できる仕事は転換する勇気がもてるかどうかだが、少なくとも第一歩を踏み出すことはすぐにでも出来る。

もちろん、このワクワクはバシャールのワクワクにぴったりと重なる。バシャールの誤解されやすさについて書いたことがあるが、『ソース』の視点からもう一度見直すことも必要だと思った。    

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