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心と脳の正体に迫る

◆『心と脳の正体に迫る 成長・進化する意識、遍在する知性』天外伺朗・瀬名秀明(PHP、2005年)

ロボット・AIBOの開拓責任者であり、『宇宙の根っこにつながる生き方』などの著者がある天外伺朗と『パラサイド・イブ』『BRAIN VALLY』などホラー・SF小説で著名な瀬名秀明との対談。主な章のタイトルを見ると、「意識は進化・成長する」「神秘体験と意識の変容」「意識の成長・進化と瞑想」「臨死体験と精神変容」など、私の関心領域とぴったりと重なる部分も多い。とくに「臨死体験と精神の変容」は、『臨死体験研究読本』のテーマそのものである。

で、読んでの感想は、私自身の関心がこうしたやや理論的な探求よりも求道や修行そのものに移ってしまっているので、以前ほどに興味は湧かない。天外の説で非常に共鳴できる部分もあったが、「臨死体験と精神の変容」の部分などは、どちらかというと脳内現象説派であり、納得できない部分も多い。とくに瀬名は、上記の私の本も読んでおり本人のサイトにコメントも入れているが、なぜ臨死体験者が精神の変容を起こすのかについて、私が上の本で展開した議論に応え得るような議論はしていない。

しかし、全体としては、科学が「心・脳・意識」そして精神世界の問題に接触していくぎりぎりの領域を、広い視野から論じており、興味深い。

天外の考え方で共感できるのは、「あの世」を時間・空間が定義できない世界だとする点である。死んではじめて「あの世」に行くという考え方は間違いで、生きているときにも「あの世」に存在しているという捉え方である。「この世」と「あの世」は同時に存在している。私たちが、「自我」に執着して生きている限り、時間・空間の世界にどっぷりと浸かって生きている。執着がなくなると、たとえ死なずともそこに「あの世」つまり、「永遠の世界」が出現する。それは、時間がずっと続く世界ではなく、時空を超えた世界である。般若心経の中の不生不滅、不増不減とは、そういう世界のことを指す。それは、まさに悟りの世界であろう。

上のような考え方は、最近私にとってほとんど確信に近くなっている。悟ったからではない。相変わらず「自我」には執着しているが、「自我」に関係する一切を失ったとき、そこに何か開けるのかは、分かるような気がする。不生不滅の世界が私たちの存在に背後に開けている、ということが分かるような気がする。

臨死体験者の多くが、体験後に精神的な変容を遂げるのは、「永遠の世界」に触れるからである。光の存在やその他のヴィジョンは、何かしらこの「永遠の世界」に関係する。

にもかかわらず天外は、「結論として臨死体験は幻覚の可能性が高いと思う」と言う。死ぬ時の自己防衛本能である種の「脳内麻薬」が分泌され、LSDと同じような幻覚作用を起こすのだという。結局、天下は、「あの世」を時空を超えた世界と捉えながら、臨死体験における「悟り」と、時空を超えた「あの世」観とを、本質的な意味で結びつけるという発想には至っていないようだ。

しかし、この本を読んで私も再び、臨死体験と精神変容の問題への関心が高まった。臨死体験の本を書いた頃よりは、また少し深い視点から、考えることができしそうな気もする。

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